上仏来山(かんぷくざん)(685m)

【前書き】
 秋になったので英彦山周辺の山を再び登り始めます。春には三陀山苅又山に登り、紹介しました。どちらも明瞭な登山道の無いところを登りました。
 上仏来山は英彦山の銅鳥居(かねのとりい)の南南西500m位に位置する小さな山です。“福岡県無名山301山”に紹介されています。名前に何か、由来がありそうな山です。
 ちょうど2ヶ月、山に登っていないので体慣らしのつもりです。別所駐車場から標高差100mも無いと思います。

【年月日】’05.10.16(日)
【コースタイム】別所駐車場(9:30)→玉屋神社分岐(9:55)→山頂(10:25)→玉屋神社分岐(10:55)
          奉幣殿(11:10-25)→別所駐車場(11:45)
【同行者】単独
【場所】国土地理院 ウオッちず地図閲覧サービス(試験公開) 503017 2万5千分1地形図名:英彦山 [北西]

【写真と解説】

上仏来山とスロープカー
今年の10月10日だったかに開通したスロープカーです。

奉幣殿直下の駅から撮影したものです。

写真中央後方の山が上仏来山です。

銅鳥居から奉幣殿までの短い距離にこんなものを造ってどうするつもり?と言いたい。

歩けよ!
九大生物学実験所への分岐
上仏来山の登山口?は現在は無人の九大生物学実験所の門の右脇にあります。

別所駐車場から行くと土産物屋のある参道に出て、少し登ると右手方向に立派な道が分かれています。ちょうど写真の“英彦山神宮”の石碑の所を右に行く訳です。

上仏来山の案内とかは、ありません。
スロープカー
九大生物学実験所まで150〜200m位かな。参道から100mも行かないうちに頭の上をスロープカーが通っています。

今日は日曜で天気も良いので結構人が乗っていました。

英彦山への集客の為に造ったようですが、いつまでもつことやら。

参道を登れないお年寄りのため? 昔、アルプスのスーパー林道を作るときも、この景色を誰でも見れるように! とか、大臣が言ってた様な記憶が。

人間の欲望を全て満たすことは出来ないんだよ! 考え方、間違ってない?
登山口
写真左が九大生物学実験所の門。

写真左側には民家があります。洗車をしていた御主人に上仏来山の登山口を確認しました。

写真右の“金石地蔵尊”の方向に下って行きます。
ジンジソウ
ジンジソウだと思います。
可愛い花です。

登山道は、ほとんど植林で途中に玉屋神社への分岐があります。

帰りに気が付いたのですが、途中にスズメバチの巣がありました。撮影したのですが、ピントが合っていませんでした。ビビッて手が震えていたのかも。
痩せ尾根から直方方面
コース中唯一の展望。“福岡県無名山301山”の著者はここの事を“風化による崩壊を防ぐ為にコンクリート打ちがしてあり”と記述しているが、これは違うと思います。礫混じり砂岩か何かじゃないのかな。どっちにしても自然の堆積岩です。

写真遠方、右の低い出っ張った山は城跡のある鷹取山でその右に福智山です。
黒岩山と思います
痩せ尾根から南東方向には黒岩山だと思いますが、僅かに見えます。

次はこの黒岩山に登る予定です。その西に位置する障子ヶ岳にも登る予定ですが、ここにはシャクナゲの群落があるそうなので来年の5〜6月に登ろうと思います。

障子ヶ岳は昭和49年版アルペンガイド“九州の山”には紹介してあるのですが、最近の版には載っていません。
上仏来山山頂
山頂では男の人が2人で般若心経を唱えていました。

山頂でゆっくりしようと考えていたのですが、読経が止みそうに無いので写真だけ撮って直ぐ下山しました。

山の名前といい、この光景といい、やっぱり何かある山のような気がしました。
別所駐車場から英彦山方面
英彦山には時々来ますが、別所駐車場から山の方が今日ほどすっきり見えたことはありません。

朝から駐車場はほとんど満杯状態でしたが、土産物屋や食堂はいつ見てもガラガラです。何だか淋しい気がします。

コンビニの影響でしょうか、車社会の影響でしょうか、それとも労働者に厳しい選別の社会の影響でしょうか。

社会全体にゆとりが無い様な気がします。このまま日本は、世界は、人類はどこに行くんだろう。

【後書き】
 久々の山行でした。これからの予定は英彦山周辺の山と冬の大山夏山登山道を娘と登る準備。
 それとスロープカーはどうなるか、しっかりとその後を見守っていきたいと思います。 

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